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執筆者の写真Takahiro Miyashita

【富士吉田PJ】社会実験「ヒモトキ・マチノリ」実施報告

11月3日-4日に、富士吉田市において社会実験「ヒモトキ・マチノリ - 下吉田駅から始まる場と移動の未来 -」を東京大学都市デザイン研究室と共同で実施しました。

インバウンドを中心に多くの観光客が集まる下吉田エリアにおいて、街全体を回遊性向上を目的に「場」と「移動」の提案を行うというものです。


大学院生時代から関わっている研究プロジェクトに現在は自身の学生と共に参加させていただいており、今年度は武蔵野大チームとして、富士山に向かって伸びる「富士みち」沿道において、 駐車場を活用した広場のデザインに挑戦しました。

既存の駐車場機能に、滞留スペース、観光情報スペース、シェアサイクルサービスが融合した、新しい広場です。「ウォーカブルなまちづくり」の意義が共有される昨今ではありますが、車社会が定着した地方都市においてはその存在を無視したまちづくりの提案は非現実的であるため、むしろ駐車場を核とした「場」の創出が有効ではないかと考えました。駐車という行為を起点としたまち巡りの拠点づくりの可能性を模索しました。


また富士みちのアーケードには富士吉田の地場産業の「はたおり」で発生する廃材である紙管を活用したインスタレーションとガードレールを設置しました。

富士山のビュースポットとして近年観光客が急増している富士みちでは、写真を撮ろうとする観光客が道路上に飛び出してしまうという現象が多発しています。そこで、歩行者の安全確保・飛び出しの抑止と富士山へと続く軸線による街並み創出という2点を両立させたデザイン提案を行いました。


昨年度は東大の皆さんのサポートという側面が強かったのですが、今年度は武蔵野大チームとして社会実験の一部を担う企画を独自に立案することになり、学生たちはより責任感を持って取り組んでくれたと思います。学部2年生と1年生による若いチームですので、反省とさらなる展望を抱きつつ、また来年度に向けて地域と向き合い続けていきたいと考えています。











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